中小企業診断士ってどんな資格?
初めに、中小企業診断士について解説します。
記事の目的
中小企業診断士って名前聞くけど「どういう資格なの」という疑問に回答。
記事を読んで頂ければ、中小企業診断士について、概要がわかる様に記事を作成しております。受験を迷われている方、少しでも興味ある方は、是非最後まで読んでみてください。
この記事はこんな方におすすめ。
・独立できる資格を探している方
・コンサルタントという仕事に興味がある方
・日本の99%以上を占める中小企業を支援していきたい方
中小企業診断士とは
中小企業庁から発行される中小企業白書によると日本企業の99.7%が中小企業で占められております。つまり、日本企業のほとんどが中小企業で構成されます。
その様な状況の中、中小企業に対し、企業経営に関わるあらゆる知識を有し、経営者からのあらゆる課題・相談に対し、スペシャリストとして助言・診断を行うのが、中小企業診断士です。
また、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録する立派な法律上の国家資格です。
診断士の先生によると、専門的な支援から夫婦喧嘩の仲裁まで対応されているとのこと。会社員時代では味わえない非常に「やりがい」のある仕事だと仰っていました。ちなみに診断士の先生から診断士として行っている仕事の愚痴一切聞いたことがありません。
資格獲得~資格維持についてを解説
資格獲得には、一次試験合格⇒二次試験(筆記・口述)合格に加え、15日間の実務が必要となります。実務については、診断士協会から紹介される実務補習の受講機会が多数ございますので、そちらを受講頂ければ、問題なく診断士登録までは進めます。
診断士登録後は、5年毎の更新があり、更新要件を満たす必要がありますので、注意が必要です。
中小企業診断士は意外に少ない( ゚Д゚)
記事トラは、取得後に知ったのですが、他の士業に比べ登録者数が少ない資格です。
全国に3万人程しかいない希少な資格ともいえるのではないでしょうか。
資格登録(取得)者が少ない理由として、
・独占業務がないこと
・更新手続きのハードルがあり、登録後に5年後の更新をしなかった人
・資格取得が難しいこと(1,000時間以上の勉強時間に耐えられる人)
※中小企業診断士ですが、会社員として働きながら取得される方が多いです。働きながら取得が可能なギリギリのラインの難易度ではないでしょうか。
取得者も少ない資格ですが、他の士業資格とも相性の良い資格です。ギリギリ独学でも取得可能な資格でもありますので、取得を目指すことはおすすめです。
資格取得メリット・デメリット
現時点の記事トラが考えるメリット・デメリットを列挙してみました。
まずは、メリットですが、
中小企業診断士しか入れない様々なコミュニティに入ることができます。記事トラも県の診断士協会や中小企業政策研究会に所属し、他の診断士との方と交流を図り、情報交換の機会を得てます。(また、一部仕事の紹介も頂く機会も多数あります。)
中小企業診断士は、難関資格ということもあり、多様な知識を身に着けられます。また、取得後も様々な勉強会の開催(自主参加)や実務経験も積む機会があります。会社にお勤めの方は、会社の規程によってはプラスになることもあるかと思います。
多くの診断士の方が、独立もしくは副業を行っている印象で、会社員時代より収入が大幅にUPしている方の話をよく聞きます。中小企業政策研究会が集計した、132件の診断士の回答からも平均副業収入は約105万円となっており、稼いでいる方は、非常に多くいらっしゃいます。
次に、デメリットですが、
中小企業診断士は、資格登録後に5年間しか有効期間がなく、5年毎に更新手続が必要になります。更新の要件が、30日以上の実務と5回以上の理論政策研修の受講となります。民間の企業が実務従事を募集して、実務をする方法がありますが、費用も掛かるため、更新をしない判断をする人も一定数いるほど、更新が結構大変です。
中小企業診断士は、独占業務がない為、資格を十分に活用できるかどうかは個人次第です。協会や他の診断士コミュニティに属さない場合などは、自分で人脈や経営者、金融機関に対し、営業をかけなければなりません。そういった意味では大変です。
中小企業診断士は、活動次第では、人脈が広げられ、独占業務がないが故に様々な経歴の方や得意分野を持った方と仕事が一緒にできます。また、様々なコミュニティから情報を獲得でき、ネット等に書かれている内容以上に、自分の能力を高める機会のある資格であると思います。
最後に
資格を獲得するには、難しいかと思いますが、獲得後は可能性が広がる資格であると思ってます。記事トラ自身も執筆段階では、実務補習中の身です。これから色々なことに挑戦してみようと思ってます。今blogを執筆しているのも、診断士活動の一環で、サーバーのレンタルからサイト開設まで挑戦しました。診断士になっていなければ、絶対に実施してなかったと思います。様々なことに挑戦できる資格ですので、この記事を読んで中小企業診断士を目指す方が増えて頂ければと思っております。