記事トラの一次試験勉強法について
この記事の目的
令和6年1月末に中小企業診断士試験を合格した記事トラが、自己流の勉強方法を記事にしました。是非参考に頂ければと思います。
こんな人におすすめ
・これから一次試験を受験しようと思っている方
・なかなか一次試験を通過しない方
記事トラ流一次試験勉強方法
記事トラは一次試験を3回受験し、3回合格してますが、1回目の知識の蓄積がある2回目以降についてはあまり参考にならないかと思いますので、1回目合格の勉強方法について記事にしております。
①11月~試験勉強開始(試験勉強期間 約9か月)
②1月~8月は仕事が繁忙期となり、平均22時帰宅
③宅地建物取引士・日商簿記3級の資格保有
④全て独学
資格を取得するきっかけと開始前の状況については、以前記事にしておりますので、ご確認頂ければと思います。下記にリンクを貼っておきます。
記事トラですが、以前の記事の通りですが、勉強開始までかなり迷いがありました。取得の決意をしてからは突っ走るだけでしたので、11月~はひたすら勉強をするだけになってしまいました。仕事も丁度、繁忙期にあたってしまい、36協定の回数制限一杯まで提出するほど残業をしてましたので、隙間時間活用や勉強時間を捻出しました。また、完全独学で勉強をしております。同様の環境の方も多くいらっしゃると思いますので、少しでも参考になればと思います。
1点だけ先にお伝えいたします。日商簿記3級を6月に取得しておりましたので、試験科目の財務・会計については、仕訳の考え方等の勉強する部分を省略することができております。その為、全く簿記等に触れていない方と比べ、財務・会計の勉強時間で1か月程のアドバンテージがあることを予めご認識ください。1か月としているのは、簿記3級取得の為の勉強期間が1か月だったためです。
一次試験勉強のスケジュールや勉強方法を紹介します。
スケジュール
中小企業診断士の勉強時間は、1,000時間と言われておりますが、記事トラの場合は、人より要領が悪いので、1次試験で1,000時間、2次試験で200時間を目標に取り組みをしたいと思いました。
まずは、勉強開始前に9か月で合格する為のスケジュールから考えました。9か月で約1,000時間の勉強時間の確保が必要な為、平日22日・休日8日で一旦換算し、1,000時間達成できる様な割り振りを計算。以下の様な考え方で算出しました。
平日:22日×2.5時間×9か月=495時間
休日:8日×6時間×9か月=432時間
合計:495時間+432時間=927時間
以下、1年目合格時の平日・休日の記事トラのタイムスケジュールを記載いたします。
起床
勤務先近所のスターバックスへ移動 移動中の勉強 30分~50分
勉強 2時間
仕事開始
仕事終了
自由時間ない為、帰りの電車では勉強はしない。
帰宅、夕食、入浴
就寝
起床
図書館へ移動
移動前に洗濯機オン
勉強 3時間
昼食
勉強 3時間
帰宅、夕食、入浴、洗濯物回収
自由時間
就寝
朝ご飯は食べない派です。平日は、朝起きてから夜寝るまでほとんど自分の時間が持てないほど、9か月間はひたすら勉強に当てました。自由時間は帰りの電車と寝る前の数十分しかなく、精神的にかなりきつかったです。また、土日もほとんど勉強に当てており、試験2か月前は、自由時間の一部を過去問演習に費やしました。
一次試験は、要領の悪い記事トラでも勉強時間に比例して点数が上がっていく試験でした。その為、勉強に費やす時間の確保とやりきる精神力が必要だと感じました。
勉強方法
1日目の科目が理解系、2日目の科目が暗記系と分かれています。
勉強に際し、以下の考え方で勉強を開始しました。
理解系:暗記よりも答えを導くプロセスや考え方を習得する方が重要な科目
暗記系:考え方よりも用語等を暗記できれば、解答可能な科目。
・経済学・経済政策
・財務・会計
・企業経営理論(一部暗記)
・運営管理(一部暗記)
・経営法務
・経営情報システム(一部理解)
・中小企業経営・中小企業政策
1年目の記事トラですが、理解系科目⇒暗記系科目の順番に勉強を行っていきました。理由としては、初期に暗記系の科目を勉強してしまうと他の科目を勉強している時に忘れてしまうので、後半のショックが大きいと考えました。結果、正解だったと思っております。もう一度受験をするとして理解系⇒暗記系の順番から勉強すると思います。
記事トラですが、企業経営理論から勉強を開始し、延べ8か月と一番勉強に費やしました。理由は、経営学とマーケティングが主に出題される科目となり、全ての基盤となることと二次試験でも知識が必要となる科目だからです。勉強方法として、本屋やamazonで購入可能なTAC出版のテキスト・問題集・過去問5年分を使い、ひたすら勉強しました。
科目 | 勉強時間計(概算) |
---|---|
①企業経営理論 | 約200時間 |
②経済学・経済政策 | 約100時間 |
③財務・会計 | 約250時間 |
④運営管理 | 約150時間 |
⑤経営法務 | 約100時間 |
⑥経営情報システム | 約100時間 |
⑦中小企業経営・中小企業政策 | 約30時間 |
合計 | 約930時間 |
記事トラの場合ですが、テキストを一度2回全部読み理解する。その後、問題集を単元毎に学習しつつ、過去問を1年分解答するという勉強方法を実施しました。テキストについては、過去問や問題集時につまづいたポイントを中心によく読み、どうしても理解が難しい所に関しては、ネット検索やyoutube動画等で解説していないか探し、勉強をしておりました。最初は、全然できないですが、時間をかければできる様になります。恐れずに勉強し続けることが、本当に重要です。
独学時につまづいた科目
グラフの理解と数式の理解が重要であり、数学の微分の考え方も必要です。数学苦手な方でも理解できる様にテキストは作られているので、苦手な箇所は過去問と問題集で補完していく必要があります。
今まで簿記の資格取得もなく、会計分野にも全く触れてこなかった人にとってはかなり大変な科目だと思います。また、財務・会計は二次試験でも出題され合否に物凄く影響します。一次試験できちんと理解しておかないと二次試験は太刀打ちできません。テキストで分かり辛い部分は、簿記3級のテキストから学習してみるのもいいかもしれません。(急がば回れです)
経営情報システムは、得意・不得意がすごい分かれる試験科目だと思います。得意な人は問題ないのですが、不得意な人は、注意が必要です。最近では、ITトレンド系の問題が増えておりますので、普段からITトレンド等を把握しつつ、過去問で出題される知識はとりこばさない様にしないと60点以上は難しくなってきてます。
以上が記事トラが考える独学で少し難しかった科目です。経済学・経済政策については、直近平均点が比較的高く取りやすい科目であること、財務・会計は2次試験で絶対に取りこぼせない科目であることから、きちんと勉強時間を確保し、理解できていない分野については、なるべく早く克服した方がいいと感じております。
最後に
難しい資格試験ですが、一次試験に関しては、勉強を頑張ることができれば、誰でも扉が開く試験です。一部の天才的な人を除き、勉強時間が一定時間蓄積できれば、60点以上は夢ではないと思ってます。(累積経験効果が働く試験だと思います)
一次試験については、マークシートであることから、必ず正解・不正解が分かります。その為、得点も明確で、基準を満たす得点を超えさえすれば、誰でも合格です。一次試験合格できれば、二次試験の勉強に取り組むモチベーションも大きく違います。もしこの記事がお役に立て、諦めずに挑戦頂けたらと思います。