中小企業診断士試験2次口述試験について

診断士の記事トラ
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筆者記事トラですが、二次の筆記試験合格後ですが、口述試験のことをほとんど考えていなかったため、バタバタの対策を行いました。(ほとんどの方が記事トラと同様であるかと思います)筆記の合格後、口述試験まで10日ほどしか時間がない為、ネット検索等で情報収集しました。しかしながら、口述試験対策記事等があまり記載されていない印象を持ち、当日まで不安だった記憶がありますので、今回記事にしてみました。

この記事はこんな方におすすめ

・口述試験対策が不安な方

・口述試験を受験する方

二次筆記試験を無事合格された方、おめでとうございます。難関を突破したことで、口述試験が不安になっていることと思います。記事トラも5回目の悲願でしたので、何としてでも合格したいと思い、不合格パターン等を色々検索しては、不安になるばかりでした。

結論から申し上げます。

筆記試験を合格できた「あなた」なら口述試験にまず落ちることはないとお考えください。

断言しておりますが、これでも不安になる方がいらっしゃると思いますので、下記に理由を述べたいと思います。

理由1 平等性の観点

筆記試験は、時間・会場が既に決められており、同じ問題を同じ時間で解くという試験でした。その為、受験者の環境によって差異が生じない様にしてます。口述試験は、受ける時間・質問内容も人によりバラバラで、平等性に欠ける試験です。その為、筆記試験と違い落とす試験ではないということです。

理由2 合格率の平均が98~99%

口述試験の合格率が99%以上であることです。記事トラの時も2名受験番号が掲載なかったですが、口述試験を受けて落ちたというよりも、養成課程や当日行くことができなかった等の理由が大きいと考えております。試験合格したのに、なぜ養成課程にいくのという疑問については、推測ですが、養成課程にもテストや面接があることや実務補習が不要ということもあり、申込をしてしまい行くことが決まってしまったからと考えております。

理由3 不合格の理由が明確でない

ネットでの検索で落ちた人のエピソードが掲載されていることもありますが、噂でしかありません。噂を鵜呑みにするよりも、目の前のことに集中しましょう。但し、どういう人だったら今後も付き合っていきたいかといった人間性の面にはご注意ください。遅刻や面接官を批判する等、この人と一緒に診断士したくないと思う人は合格させたくない心理は働くと思います。診断士試験では、独立されている診断士の先生方が面接をされます。将来の診断士の仲間として見てくれているはずです。そんな中、態度が悪かったり、喧嘩腰であったり、無言であったりといった場合は、仲間として考えられますでしょうか。どんなに大企業の役職に就いていようが、試験にはバックボーンは一切関係ありません。逆に聞かれた質問に対し、一所懸命に話しができる人を落とすことはないと私が面接官だったら思います。

記事トラが、口述試験を実際に体験し、実施したこと必要だと感じたことを下記に記載いたします。10日間あれば、対策可能ですので、ご参考にしてください。

①模擬面接の申込

実践あるのみです。本番の試験は、一人当たり4問程が面接官より質問があります。事例2つの2問づつの質問の計4問程です。試験時間10分程に対し、1問当たり2分程の回答を要求されます。練習していかないと2分の回答をするのは、意外に難しいかと思いますので、回答時間と当日の出てきそうな質問をしてくれる模擬面接を1回は受けてみるのがいいかと思います。記事トラの場合は、現状分析ができれば問題ないと思いますので、1回受ければ十分かと思います。

記事トラは、模擬面接については、一つ受けました。模擬面接実施は、「中小企業政策研究会」の無料開催をZOOMで実施してもらいました。中小企業政策研究会は、現在も所属している研究会でして、合格後も縁がありますので、おすすめです。注意点としては、合格発表当日もしくは、翌日には予約が埋まってしまいますので、合格発表後、すぐ申し込みを行ってください。

また、記事トラは実施していませんが、合格者のふぞろい答案メンバーも模擬面接を実施しております。口述試験対策申込者からふぞろいメンバーを選出こともあるようですので、興味あれば、ふぞろいメンバー主催の模擬面接に参加されるのもいい方法かと思います。

②事例の読み込み

前提として、口述試験は、受験した事例の中から質問を受けます。平均すると事例2つから2問づつの計4問となります。その為、事例企業の内容を頭に入れておかないと筆記試験時の記憶だけでは、難しいと思います。模擬面接対策ができなくとも、事例だけは最低限読み込みを行いましょう。

模擬面接時もしくは、合格後に知り合った診断士の方から聞いたテクニックを紹介いたします。

テクニック1

・質問を繰り返す

 ⇒質問例:創業から現在に至るまでのA社の変遷をお答えください。

 ⇒回答例:「創業から現在に至るまでのA社の変遷」について、お答え

       いたします。

模擬面接時にも一つのテクニックとして紹介されると思いますが、質問を繰り返して回答をすると無言対策にも繋がりますし、回答を考える時間が少しできます。質問を聞くという意識にもつながりますので、おすすめの対策です。

テクニック2

・普段よりゆっくり話す(とにかく意識する)

恥ずかしいとは思いますが、家で一度2分で回答できるか時計で計ることをおすすまします。何回か練習すると2分で話す感覚が分かってきます。普段から端的に話したり、早口な人は特に練習によって慣れることをおすすめします。

テクニック3

・無言にならない対策

無言にならないことは、まず大事です。相手からすると無言は拒否の姿勢とみられてしまいます。記事トラの無言対策は、事例Ⅰ~Ⅳの業種・資本金・従業員数を覚えて、冒頭にどういう企業か説明するようにしてました。事例の最初の質問からはどれも外れない回答と思っていたので、準備してました。型が大方決まっていると、状況に応じて話せる様になりますので、業種・資本金・従業員数を事例最初の質問で回答の冒頭に織り交ぜることはおすすめです。

テクニック4

・事例Ⅳの各種指標を把握

少なくとも収益性・効率性・安全性の指標については、最低限記憶しておいた方がいいかと思います。試験に出てきた回答だけでなく、各種指標を覚えていくことが、当日の無言対策にも繋がります。

テクニック5

・最後に「想い」を伝える(最後の手段)

診断士の方から知り合いの事例としてお聞きしたのですが、回答に自信がなかった当時の受験生が、企業の面接の様に「本当に皆様と診断士として活躍したいので、是非お願いします」といったニュアンスの回答をしたこともあります。合格したそうなので、実際の効果はわかりませんが、頭が真っ白になって無言になった場合の最後の手段として考えておいてもいいかと思います。

前日と当日の注意点を記載いたしますので、是非参考にしてください。

試験当日の持ち物の確認

①受験票

②スーツ(全員スーツでした)

 ※試験時は周りはみんなスーツでした。その為、スーツ以外の服装はしない方がいいと思います。落とす為の試験ではない為、人と目立つことをするメリットは、今回のケースではないと感じます。

受験票と試験時間の確認。時間については、分単位で設定されてます。それも切りが悪い単位(例:11時42分等)ですので、時間を間違いない様に再度ご確認ください。また、冬に実施されることが多い為、雪等の天候情報も注意してください。記事トラ受験時は、雪予報だった為、池袋のビジネスホテルに前泊しました。

試験近くになると受付の案内で別会場に移動させられます。当時の記憶を頼りに、順番を下記に記載します。

①1時間程前に会場入りし、控室で待機

②受付会場を移動の案内があり、受付(次の移動時間まで待機)

③待機室へ移動。待機室には、一つ前に受験者と一緒に待機。

④待機室で試験担当者(試験面接官ではない)から試験の注意事項の説明を受けた後、試験を行う部屋へ案内。試験開始まで、部屋の前の椅子で待機。

記事トラの受験の時は、事例Ⅰと事例Ⅱから2問づつ質問がありました。事例Ⅰと事例Ⅳが筆記試験の得点が低かった為、筆記試験での得点から低い事例の質問がなされる訳ではないようです。ですので、全ての事例で対策を立て本番に臨んで頂ければと思います。

最後ですが、診断士となったらお会いできる機会も多々あるかと思います。その時は宜しくお願いいたします。試験合格通知までは不安かと思いますが、試験合格発表前に実務補習申込も始まりますし、落とす前提の試験ではないということを最後まで念頭に置いて頂き、不安を解消頂ければと思います。

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中小企業診断士(登録予定)
令和6年に中小企業診断士試験に合格した1986年寅(トラ)年生まれの「記事トラ」です。 中小企業診断士試験に5回挑戦。様々な苦労があったので、中小企業診断士受験を迷っている方の後押しとなる情報、試験に向けた手助けや資格取得後のイメージ頂くため、診断士資格獲得後の実際の活動内容等を記事にしていきたいと思います。是非色々読んでみてください。
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